近所の税理士に依頼するべきケースとは?探し方やメリット・デメリットなどを解説

近所の税理士に依頼するべきケースとは?探し方やメリット・デメリットなどを解説

新たに税理士と契約しようと思う場合、選択肢の1つとして挙がるのが近所の税理士です。経営者としては、会社の近くにある税理士事務所のほうが、税理士と直接コミュニケーションが取りやすく、便利な部分も多いでしょう。

しかし、近所の税理士に依頼する場合には、デメリットが発生する可能性もあるため、事前に把握しておかなくてはなりません。そこで今回は、近所の税理士に依頼するべきケースや探し方、メリット・デメリットなどを解説します。

近所の税理士を探す方法

近所の税理士を探す方法は、いくつかあります。ここでは、近所の税理士を探すおもな方法をご紹介します。

知人からの紹介

知人やビジネスパートナーからの紹介は、信頼性の高い税理士を見つけるための有効な方法です。他の経営者や同業者からの経験談や評判を聞いて、適切な税理士を選ぶ手がかりになります。

税理士事務所のホームページ

税理士事務所のホームページをチェックすることで、事務所の雰囲気や提供サービス、所属する税理士のプロフィールを確認することが可能です。ホームページに掲載されている情報を参考に、自社のニーズに合った税理士を選ぶ必要があります。

Webの検索

ブラウザの検索エンジンを活用して、近所の税理士を探すことも可能です。検索キーワードに「近所の税理士」や「税理士 東京」などを入力して、事務所の情報を収集します。ただし、検索結果を詳しくチェックして、信頼性のある情報を選ぶことが大切です。

地元の金融機関などからの紹介

地元の銀行や信用金庫、保険会社などからも税理士の紹介を受けることがあります。これらの機関は地域のビジネスに詳しく、信頼性のある税理士を紹介してくれる可能性が高いでしょう。

地元の税理士会・新聞

地元の税理士会の活動や新聞記事をチェックすることで、地域の税理士についての情報を得られる場合もあります。税理士会のWebサイトや新聞の広告を活用して、自社に合った税理士を探してみましょう。

近所の税理士に依頼するメリット

近所の税理士に依頼することで、アクセスの良さに伴う多くのメリットが得られます。ここでは、近所の税理士に依頼するおもなメリットをご紹介します。

利便性と迅速な対応

近所の税理士は物理的に近いため、直接会って相談することが容易です。近所に資金繰りや税金に関する相談できる相手がいるのは、経営者にとっての精神的な安心につながります。月に数回、会社を訪問して帳簿のチェックや税務などに関するアドバイスをもらう場合、近所の税理士を選ぶことで効率的にコミュニケーションが取れるでしょう。

また、自分から事務所を訪ねる場合も同様です。電話やメールだけでは伝わらないニュアンスや細かい点を、直接話し合える点も大きなメリットだといえます。

さらに、税務調査など緊急の問題が発生した際にも、すぐに対応してもらえます。時間が重要なビジネス環境においては大きなメリットです。

地域ごとに異なるビジネス環境への理解と信頼関係の構築

近所の税理士は地元のビジネス環境や規制に精通しており、その知識を活用して具体的なアドバイスを提供してくれる場合があります。また、定期的な対面の機会が多いため、信頼関係を築きやすい点もメリットです。これは、長期的なビジネス関係を築く上で非常に重要な要素だといえます。

さらに、地域の地銀や信金とのつながりを持っている税理士も多いため。融資を受けたいと思ったときには頼りになる存在といえるでしょう。

パーソナライズされたサービス

近所の税理士はクライアントのビジネスや個人的な状況を深く理解し、企業ごとにパーソナライズされたサービスを提供できるのがメリットです。これにより、個社ごとのニーズに合わせた、最適な税務管理のアドバイスを提供することが可能になります。

近所の税理士に依頼するデメリット

近所の税理士に依頼する場合、以下のようなデメリットがあるため注意しなくてはなりません。

・特定の業種に詳しい税理士がいない可能性がある
・利用可能なサービスが制限される場合がある
・地域ならではのトラブルに発展する可能性がある

以下で、具体的な内容を確認しておきましょう。

特定の業種に詳しい税理士がいない可能性がある

近所の税理士は、特定の業界やビジネスモデルに対する専門知識が不足している可能性はあります。自社のビジネスが特殊なニーズを持っている場合、近所の税理士がそれに対応できない可能性があるのはデメリットです。

利用可能なサービスが制限される場合がある

近所の税理士は、自社のニーズを満たせない可能性があります。大手の会計事務所に比べて、提供できるサービスの範囲が限られている場合があるためです。例えば、特定の業種に関する知識不足や、国際的な税務問題や複雑な法的問題に対応する能力が限られていることがあります。

地域ならではのトラブルに発展する可能性がある

近所の税理士は地元の他のビジネスとも関わっている可能性があり、これが利益相反を引き起こす可能性があるのもデメリットです。例えば、競合他社も同じ税理士を利用している場合、情報の漏洩や公正なサービス提供に問題が生じる可能性があります。

また、このような理由で他の税理士に切り替えたい場合も、近所にいる税理士との感情的なしこりが残る可能性があるため、断りにくいのがデメリットです。

近所の税理士に依頼したほうがよいケース

ここまでにご紹介した、メリット・デメリットを踏まえ、どのような企業が近所の税理士に依頼すべきなのでしょうか。ここでは、近所の税理士に依頼したほうがよいケースをご紹介します。

直接税理士とやりとりしたい場合

ネットでのやりとりが苦手な方にとっては、近所の税理士に依頼するのは大きなメリットがあります。直接会って相談できるため、細かいニュアンスや質問を直接伝えることが可能なためです。また、税理士の反応や態度を直接見ることで、その人が自分にとって信頼できるパートナーかどうかを判断しやすいでしょう。

ビジネスライクな対応されるのが苦手な場合

大手の税理士事務所に依頼した場合、ビジネスライクな対応をされる場合があります。そのため、苦手意識を持つ方もいるかもしれません。特に、個人的な接触を好む人々や、人間関係を重視する人々にとっては、ビジネスライクな対応は冷たく感じることがあるようです。

このような場合、近所の税理士に依頼することは大きなメリットだといえるでしょう。近所の税理士は、クライアントとの個人的な関係を重視し、より人間味のある対応を提供してくれる可能性が高いためです。

近所の税理士に依頼しないほうがよいケース

以下のような場合、近所の税理士には依頼しないほうがよいでしょう。

・専門知識が必要な業種や案件の場合
・近所に自社のニーズを満たす税理士がいない場合

以下で、それぞれの内容を解説します。

専門知識が必要な業種や案件の場合

特定の業種や案件では、一般的な税務知識だけでなく、その業種や案件に特化した専門知識が必要となることが多いです。例えば、国際ビジネスや特定の産業分野(IT、製造業など)に関連する税務問題は、特定の専門知識が求められます。

このような場合、必要な専門知識を持つ税理士に依頼することが必須です。近所の税理士がその専門知識を持っていない場合、他の地域の専門的な税理士への依頼を検討するべきでしょう。

近所に自社のニーズを満たす税理士がいない場合

企業のニーズは多岐にわたり、それらをすべて満たす税理士が必ずしも近所にいるとは限りません。近所だからという理由だけで、税理士を選ぶと、自社の課題解決につながらない可能性が高いです。

例えば、特定の業界に関する深い理解、あるいは特定の税務ソフトウェアの使用経験など、特定のニーズを満たすためには特定のスキルや経験が必要となることがあります。近所の税理士に依頼するよりも、自社のニーズを満たす適切な税理士を探すことが重要です。

自社のニーズにあった税理士を選ぶポイント

自社のニーズにあった税理士を選ぶには、どうすればよいのでしょうか。以下で、選択時のポイントを紹介するので、近所の税理士を探すときの参考にしてみてください。

親身に対応してくれるか

税理士は経営者と連携し、会社の問題を共に追求する役割を果たします。親身に対応してくれる税理士は、経営者の疑問や悩みに真摯に向き合い、適切なアドバイスを提供してくれるのが特徴です。例えば、経営戦略や節税対策について相談できる税理士は、信頼性が高いでしょう。

経験や知識があるか

税理士の業務は多岐にわたります。多くの経験を蓄積している税理士は、適切なサポートを行ってくれます。また、税法の変化にも対応できる知識を持っていることも重要です。例えば、法改正に伴う税制変更や新たな制度について理解している税理士は、的確なアドバイスを提供してくれるでしょう。

顧問料が明瞭・適正であるか

顧問料は税理士事務所ごとに異なるが、料金が明確で適正であることを確認しなくてはなりません。安い料金だけでなく、適切なサービスを提供してくれる税理士を選ぶことが大切です。料金体系やサービス内容を詳しく確認し、コストパフォーマンスを考慮すべきでしょう。

必要に応じて最適なサービスを提供してくれるか 会社ごとに求めるニーズは異なります。節税策の実行や経営相談など、自社に合ったサービスを提供してくれる税理士を選ぶことが大切です。例えば、事業拡大に伴う資金調達やM&Aについてアドバイスできる税理士は、成長戦略に貢献できる可能性が高いでしょう。

なお、税理士報酬の詳細は、以下記事の内容をご参照ください。

税理士報酬の相場はいくら?

まとめ

近所の税理士に依頼することで、経営者は以下のメリットが得られます。

・利便性と迅速な対応
・地域ごとに異なるビジネス環境への理解と信頼関係の構築
・パーソナライズされたサービス

ただし、近所だという理由のみで税理士を選ぶのではなく、自社のニーズに合った方に依頼することが大切です。本記事の内容を参考に、自社の課題解決につながる税理士を探してみてください。

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この記事の著者

ラチーコ

大手会計ソフトメーカーの記事執筆、原稿ディレクション業務を担当しています。

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